他者、対話

他者との対話の目的とは、<自己異化>と<相互異化>を通じて、既存の「合理性」に裂け目を生じさせ、新たな<差異>を生じさせること、あるいは多元的な合理性が交錯する<場>を開くこと、それ自体にある。
その意味で、対話とは「相互批判」を通じて自己を写し出す<鏡>に他ならない。
いわば、我々は「終わりなき対話」のなかを生きているのであり、また、そのことを課せられた存在なのである。