人間の基礎

人間の基礎は、一応四十歳までに築かねばならぬ。
それまでは、水中を潜るように孜々として進まねばならぬ。
まず四十歳までは沈潜して苦行することです。

人間の基礎は、その人の実力に比して、やや低い地位に置かれたときにできるものである。

森信三 『訓言集』より

……

三月二十一日 (前略)未来は如何あるべきか。自ら得意になる勿れ。自ら棄る勿れ。
黙々として牛の如くせよ。孜々として鶏の如くせよ。
内を虚にして大呼する勿れ。
真面目に考えよ。誠実に語れ。摯実に行え。
汝の現今に播く種は、やがて汝の収むべき未来になって現わるべし。

夏目漱石 『漱石日記』より