思考と愛

愛したいという欲求は愛ではない。
人生のあらゆる瞬間において、愛ならざるものを否定し、愛ならざるものを放棄することから、愛と呼ばれる肯定的なものが生まれる。
思考はばらばらで、限られている。
思考には「愛とは何か」という問題は解けないし、愛をはぐくむこともできない。
思考で抽象化すると、人は「あるがまま」から遠ざかる。
この抽象という運動は、生を規定するひとつの条件になる。
そこで人はもう事実に従っては生きなくなる―これが人が一生を通じてやってきたことである。


翻訳家のノート: クリシュナムルティ
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