クリシュナムルティ 『瞑想』より

瞑想は生の中で、もっとも偉大な芸術のひとつです。
おそらく最高に偉大なものでしょう。
それは他の誰かから学べるものではありません。
それが、瞑想の美しさです。
瞑想にはどんな技法もありません。
それゆえ瞑想には権威者などいないのです。

あなたが自分自身について知るとき、
つまりあなたを見つめ、
どのように歩き、どのように食べ、何を話しているかを見守り、
お喋りや憎しみや嫉妬を見つめ、
あなた自身の中で、これら全てのことに思考を差し挟むことなく気がついているとき、
それは既に瞑想になっています。

瞑想とは、日常生活とは別の何かではありません。
部屋の隅にいって10分間瞑想をし、そこから出てきて肉屋に戻る、
というようなものではありません。

これは比喩として言っているのではなく、実際にそうなのです。

瞑想は、もっとも重大なことのひとつです。
あなたはそれを一日中できます。
仕事場にいるときでも、家族と一緒にいるときでも、
誰かに「愛しているよ」と言っているときでも、
子ども達のことを考えているときでも…

しかし、その一方で、
あなたは人々に、兵士になり、人を殺し、愛国者になり、国旗に敬礼するようにと教えています。
現代社会のこのような罠にはまるように人々を教育しています。

それをことごとく見守り、あなたがそのなかで果たしている役割を理解すること。
そのすべてが瞑想にふくまれます。
このように瞑想しているとき、
あなたはそのなかに、たとえようもない美しさを見い出すでしょう。

そしてあなたは、どんな瞬間にも正しく行動するようになるはずです。

たとえいっとき正しく行動をしないことがあったとしても、問題ではありません。

ふたたびそれを取り戻せばいいのです。
悔やんで時間を無駄にすることはありません。
瞑想は生活の一部です。
生活とは別の何かではありません。

……

クリシュナムルティ 『瞑想』より