『祈りの海』 グレッグ・イーガン

しばらく前、図書館で借りて読んだ本。
グレッグ・イーガン、すごいすごいという話は以前から聞いていて、遂に手に取ってみたのですが、
たしかにすごい短編集でした。
圧倒されました。

その感じは、しばらく前、テッド・チャンの『あなたの人生の物語』 (ハヤカワ文庫SF)を読んだときにも似ています。優劣つけがたいですね。

この作家さんは、アイデンティティの問題(自分とは何か? どこまでが自分なのか? それは何故?)との問いを反復します。それは、誰もが言ってる通りで。
しかし、その手法・設定・アイデア・肉付けが、凄いです。

最後の、「祈りの海」Oceanic (1998)は、キリスト教(初期の、異言など含む)を知っておられる方には、かなり面白いです。

SFなんて興味ない、という方も、ぜひ、この作品は手に取って頂きたいです。
現代SFが、こんな風に進んでるんだ、というのは、少なくとも、私にとっては驚きでした。
読書冥利に尽きる、読まずに死ねるか! と云う感じの本ですね。

あと、この本、訳が妙にうまいです。
「愛のある訳」というか、実に丁寧で的確な訳をされていると思います。

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『祈りの海 (ハヤカワ文庫SF)』 グレッグ イーガン

祈りの海 / グレッグ・イーガン – 誰が得するんだよこの書評

祈りの海(グレッグ・イーガン、早川書房) – 部屋を掃除したら漫画が沢山出てきたので書く日記

グレッグ・イーガン氏ブックレビュー

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