「ヴィパッサナー」と云う言葉について

今朝、やり取りのある御方から、ご指摘頂きましたので、修正致しました。

……

先ほどAOAの「ヴィパッサナー」のページを読ませていただきました。

ちょっと気になった点がありますので、お知らせします。

(1)
vipassana の vi とは prefixto verbs and nouns、
つまり動詞や名詞の前につく前置詞であるそうです。
⇒(訂正案)
vipassana の”vi”とは”prefix to verbs and nouns”、
つまり動詞や名詞の前につく接頭辞であるそうです。

〔”prefix”は、通常「接頭辞」と訳されます。
他の語にくっついて使われるもので、独立した単語ではありません。
「前置詞」というのは、英語の”after”,”to”のように、独立した単語です。〕

(2)
その意味は、asunder,out,away,about あるいは in various directions とあります。
名詞と共に使われるときは、しばしば negation,separation という意味。
⇒(訂正案)
その意味は、”asunder, out, away, about”あるいは”in various directions”とあります。
名詞と共に使われるときは、しばしば”negation, separation”という意味。

(3)
passana は passati という動詞から来る名詞です。 passati を辞書で見ると、
to see,look at,consider, perceive,notice,find out という訳語が出ています。
⇒(訂正案)
passana は passati という動詞から来る名詞です。 passati を辞書で見ると、
“to see, look at, consider, perceive, notice, find out”という訳語が出ています。

〔(2)と(3)は、「ついでに」という感じなのですが、コンマの後にスペースを入れたほうが読みやすいので〕

(4)
※ “vipassana”と”passana”の最後の”a”の上に、横棒を引ければ、より正しいパーリ語の表記になります。

下記ページの左段、下から3つ目の見出しをご参照ください。

http://www.manduuka.net/pali/ptsdic/jpg/638.jpg

(「PTSパーリ語辞典」より)

(5)念のため、”passana”をPTSの辞書で引いてみました(下記ページの左段、上から4つ目の見出し)。
http://www.manduuka.net/pali/ptsdic/jpg/456.jpg

“see anu-, vi-.”〔「”anupassana”,”vipassana”を引いてください」という意味。〕
となっているので、ひょっとすると”passana”だけでは(単独の名詞としては)用例がないのかもしれません。

そうすると、”vipassana”という単語は、名詞”passana”に接頭辞”vi”がくっついたと考えるよりも、
“vipassati”という動詞が名詞化したと考えるほうが適切なのかもしれません。

そうすると、また説明文を訂正する必要が出てきますが、
これ以上正確なことを調べるのが今はちょっと難しいので、
(5)に関しては、とりあえずそのままでよいと思います。

……

瞑想の専門家(?)のところでは、
パーリ語やサンスクリット語に関する誤りが、いろいろあります。