信念体系の外部の理解

我々自身の信念体系(教義、思想、理論)を使うことなく、他の信念体系を理解・評価することは不可能なことなのである。
われわれが何かを理解しよう(探求しよう)と試みるとき、そこには必ず、探求の対象自体が、われわれが使用する論理と多少の相違はあっても、基本的には同一の論理に従っているという想定が前提されている。
少なくともわれわれは、そのようになっていてほしいという希望をもっている。
パースの言葉(伊藤邦武編訳『連続性の哲学』,岩波文庫,254頁)