出立

昨年末に戻りましてからの三つの研修コースと、その後の一ヶ月間のセルフコース、昨日無事終え、明日より再び、京都・花園での調理補助の仕事へと向かいます。

今回、十年ぶり以上になる、自身の長期リトリートを行う機会を得ました。

その結果、自分が、過去十年間、二十年間、とんでもない大きな勘違い、自身の見えてなさのもとに、とてつもない間違い・罪・失敗を犯し、繰り返し、出会う方々に害をなし、傷つけながら、そのことを自覚することもないままに生きてきたのだ、と云うことに、本当に恥ずかしいことですが、今更、やっと気がつきました。

既にやってしまった事実を、いま謝ったところで、無くすことも、取り消すこともできません。
しかし、それでも、やっと気がついた今、謝らさせていただきたいと思うのです。

私にこれまで関わってくださった皆様、
私が、(その多くは明確な自覚を持つこともないままに)犯してきてしまった、多くの罪・間違いに関して、お詫びさせていただきます。
本当に、申し訳ありませんでした。

私は、自分の姿を見ることのできぬ、惨めで醜い、愚かとしか言いようのない人間でした。
そして、いま現在も、その本質において、そこから何も変わることができていないのが現実です。

そして、そのことに気づいた今、これから自分はどう生きていくべきか、
自分に残された時間を、どう使い、死んでいくべきか、
改めて自分に問い、答えを出し、それに従い、これから先の身の振り方を考えたいと思っております。

この現状から、何とか、出直し再出発するしかないと思っております。

吉本伊信 『反省(内観)』

『反省(内観)』1945

『信前信後』

吉本伊信の著作一覧

わが心鏡にかけて見るなれば
 さぞや姿のみにくかるらん

受け難き人の姿に浮かび來て
 こりずや誰も又しづむべき

知るとのみ思ひながらに何よりも
 知られぬものは己なりけり

一人一日の中に八萬四千の思ひあり。
念々の所作之皆三途の業なりと言へり。
斯くの如くして昨日も徒らに暮らし今日も又空しく過ぎぬ
之を幾度か幾度か明かさんとする。