* この体験記は、屋久島時代のものであり、現在(広島県 宮島)とは、設備・環境等に違いがあります
ヴィパッサナー研修では大変お世話様になりました。
以下、所感を記します。
【歩行瞑想について】
・ 初日から3日目は仕事の疲れが出て眠気に襲われ良い瞑想はできませんでした。
・ 断食をし5日目に復食をしてからカラダに生命力が漲ってきて、サマーディが高まり、瞑想のクオリティが高くなっていきました。 無努力でSatiが入るようになりました。
・ ”外から”1秒間に4から5個のSatiが光の玉のように高速で自動的に入りました。
・ 最適なタイミングでラヴェリングも決まりました。 その時点になると瞑想が楽しくてたまらなくなり、取り憑かれたように夢中で瞑想しました。
・ その後、波はあったのですが、やはりサマーディが高まると同様の現象が起こり、努力感なしの楽しい瞑想を味わいつくしました。
・ サマーディが高まると明るい死が根底にあるという感じがしました。”既に赦されているのだ”、という平安な感情も起こりました。
・ 「気づきの海に現象が落ちる」という言葉を教えていただきましたが、「サマーディの海にSatiが落ちる」という感覚を味わいました。
・ Satiも妄想も私のものではなく、”外から”くるものだということを強く感じました。
・ ”外から”入るSati自体を平静にメタ的に観察するような境地になることもありました。
・ 純度の高いSatiは高次元世界から届いているような気もしました。 妄想かも知れませんが。
【食事のSatiについて】
・ 「食事のSatiでは噛んでいるときの舌の微細なインテンションに気づいていなければなりません」というご指示から瞑想が深くなっていきました。
・ 口にいれたときの舌と食物の接触感、咀嚼しているときの食物を回転させようという舌のインテンションを観察し、味わいました。 舌は脳から分離したインテンションを下しているようにも思われました。
・ 食物を飲み込む前にインテンションのSatiを入れると全てが分節された独立の行為であると思いました。
・ 食事自体が、無限に分節された複雑で多様な現象世界の縮図であることが分かりました。
・ 記憶脳が独立行為の次の動作をつなげていることがインテンションと深く絡んでいることを認識しました。
【瞑想環境について】
・ 今までで最高の瞑想環境でした。
・ 窓からは屋久島の美しい緑と海が展望できることが身体に好影響を与えました。
・ 食事も美味しく、咀嚼しているときにも楽受を味わいました。
【屋久島観光について】
・ 屋久島の素晴らしい自然に触れる機会を与えてくださいまして感謝しております。
・ 特に瞑想明けの最終日には感覚が鋭敏になったせいか、全ての新緑が私と同じように感覚器官を持って生命を共に生きているのだという印象をうけました。
以上が所感です。素晴らしい体験でした。本当に有難うございました。
また是非お世話になりたいと考えております。