* この体験記は、屋久島時代のものであり、現在(広島県 宮島)とは、設備・環境等に違いがあります
10日間の集中内観を終えて、長かったような短かったような、不思議な気分です。
今まで自分を見つめるということを意識してしたことがなく、大変貴重な、かつ、非常に困難な体験でもありました。
はじめの2日間は、眠くて眠くて、全然集中できず、「こんなことで大丈夫かなぁ~」と不安な気持ちにもなりました。
断食を進めて、次第に少しずつ目が覚めていき、最終的な効果は大きかったと思います。
霊基さんが最初に言っていた通りの展開になり、正直ビックリしました。
「うそと盗み」のテーマでは、全然罪悪感が湧かず、そういう自分が情けなくなった反面、開き直っいる自分も居たりしました。
ただ、少しずつ罪悪感も出てきて、「自分も血が通っている人間なんだなー」と色んな自分を見させて貰いました。
そういう自分も、これからは受け止めて行きたいです。
父・母・姉・弟に対しては、、本当に、して貰ったことが多すぎて、自分が思ってきた倍以上の愛を感じさせて貰いました。
父に対しては、本当に、愛などほとんど無いと思っていましたが、実は、私の一番の理解者であり、一番愛を捧げてくれた人でした。
事実が分かったからには、素直に受け止め、これからの人生を進んで行きたいです。
ありがとうございました。
付記:研修中の食について
私は摂食障害とはいかないまでも、過食をする癖があります。
一週間に一度くらいのペースで、一日三キロくらいの量を食べてしまいます。
考えてみると、それはイライラしたり淋しかったりした時で、食べてる時は落ち着くのです。
味なんてどうでもいい。口の中にいっぱい物が入ればいいのです。
食べているときは、鬼のような形相で口の周りに汁がつこうが、汚れようが関係ない、ただひたすら食べたいのです。
断食の経験もありますが、その時だけはいいけど、帰ったら一緒で、なかなか治りません。
今回の研修では、10日間の間に、始めの2,3日に断食をやり、その後、少しずつ戻していく(復食していく)というやり方でしたが、今までの断食とは違い、「食べる行為だけに集中して食べる」ということをやってみました。
食べ物が口に入り、ゆっくり噛みしめ、喉を通り、お腹に入っていく感じ。
一口をよく噛みしめて味わって食べる。
やってみたら段々感覚が掴めてきました。
一つ一つの食材がおいしい。
幸せ。
こんな物、早食いしたらもったいない。
目をつぶり、さもどこかの食事の評論家になったような感覚で食べていました。
時間をかけて、よく噛んで食べるというのは知っていましたが、これほどまでに口に集中した事はありませんでした。
歯が重なり合う瞬間、食材の味が口の中に広がっていくという感覚は初めてでした。
家に帰ってから、またイライラしたり、淋しい時には、一度立ち止まり、内観をやり、心の声を聞いて、良い物を噛みしめて、体が喜ぶ食事をしていきたいです。
甘いものに頼らずにいけるよう、内観を何度も繰り返し、いつか克服できるようになりたいです。