* この体験記は、屋久島時代のものであり、現在(広島県 宮島)とは、設備・環境等に違いがあります
初めてのヴィパッサナー瞑想を体験しました。
以前より複数の友人から勧められていたのですが、なかなか機会が得られませんでした。
また、10日間の時間をかけた長期研修という形態や半断食が、なぜ必要なのかも理解していなかった為、あまり気乗りしていない部分もありました。
そういうときに、屋久島でヴィパッサナー瞑想が体験できる研修所があることを知り、受けてみることにしました。
研修の最中は、自分自身の状態の変化がどれほどのものか、あまり認識できていませんでした。
特に印象に残っているのは、食事中の味覚の感度が驚くほどあがったことです。
食事の量は、通常の4分の1位なのですが、それを2時間位かけて、ゆっくりゆっくり一瞬一瞬を感じながら食べていきます。
日を重ねるにつれ、何を頂いても、とても美味しく感じるようになり、至福の時間を過ごすことができました。
その他、後半には、耳や眼の感度もあがっていき、特に耳は、人の話声が騒音と化す程でした。
研修終了後2日ほどして、レストランに食事に出かけたところ、周りの話し声が耳に響いて痛いほどでした。
食事の味は、これまで経験したことが無いほど鮮烈に感じられ、外の景色は何を見ても美しく輝いており、特に緑の木々や青い海を眺めていると、非常に幸福な気持ちになりました。
心にも大きな変化が現れ、身の回りに起こるあらゆる事がプラスに転換して感じられ、何事に対しても平静心を保つことができるようになってしまい、我ながら非常にビックリしました。
これから先、1、2ヶ月したら、どうなっているかは分かりませんが、今回の体験が私の人生に大いなる気づきをもたらしてくれたのは間違いありません。
この瞑想法を体験することで、お釈迦さまが何を伝えたかったのかが、ようやく見えてきた気がします。
本当に感激の体験でした。
これからも生活の中で、できるかぎりヴィパッサナー瞑想に取り組んでいきたいと思っています。