『飲んで死にますか やめて生きますか』

素晴らしい内容で、とても驚きました。

『飲んで死にますか やめて生きますか』

アルコール依存症者は、必ずといっていいほど二つの否認をする。

第一の否認。
私は、アル中ではない。
第二の否認。
私は、酒さえ飲まなければ何の問題もない。

この二つの「ない(否認)」をする。
ことに第一の否認は認めても、第二の否認は認めない。
この二つを共に認めることが回復の絶対条件で、否認しつづける限り真の回復は望めない。(p.126)

……

「断酒とは人間復活である」

これは私の信念です。
なぜ、断酒するのか、しなければならないのか、これを真剣に考えますと、行き着くところは「人間復活」以外になく、断酒の目的も当然この点になくてはならないと考えます。
断酒の方法はいろいろありましょうが、ただ単に、酒をやめることだけにこだわり、酒さえ飲まなければよい、という考え方は、根本問題を忘れた、いわば「死んだ断酒」だと考えます。
私のいう「生きた断酒」とは、飲酒当時の、その場かぎりの生活を改め、日々、人間として、人生をいかに生きるべきかを考え、人間復活に向かって、修行をつづけていくものであると思うのです。
こうした生き方を努力していけば、自然と酒から遠ざかり、酒を飲もうなどとは考えなくなり、また、自分の責任を果たすためにも、もう酒は飲めなくなるものなのです。(p.144)

飲みたかったんだ。ほんとうは飲みたかったんだ。いつも「チャンス」を探してたんだ。
ただ、僕も木田さんも、「チャンス」を探してることに気がつかなかっただけなんだ。(p.153)

上村千賀志断酒道場長の体験談

児玉正孝 断酒語録