ダーウィンの危険な思想

自然淘汰による進化という考えは、直ちに、生命、意味、目的といった領域と、空間と時間、原因と結果、メカニズムと物理的法則といった領域を、一撃のもと、一つにしてしまう。

進化の理論は、ただの壮麗な科学的観念などではない。
それは、危険な思想なのだ。

身体道のメニュー作り

現在、執筆中の実践マニュアル、ボディワーク(身体道)部門の実践パートの大まかなデッサンです。

つなぐ ≒ とおす

つなぐ(繋ぐ、絆ぐ)
とおす(徹す、透す)

繋いで透す、徹して絆ぐ

● カラダをつなぐ、カラダにとおす(ボディワーク的なレベル)

足裏からつなぐ
指先からつなぐ(伸展と回旋、三つの方向性の優先順位)

体幹と末梢をつなぐ(へ、とおす)
下腿と上体をつなぐ(へ、とおす)

・伸長性収縮(筋反応)の説明
・二つの身体運動発力モデル

● モノ(道具)とつなぐ(道具論・身体論的なアプローチ)

(手のうちというアタッチメントを経由しての得物先端までの身体意識の拡張、身体への取り込み)

ヒトという生物種に顕著な特性、それを磨く作業
小勺、木刀など

● 他者とつなぐ(武術的なアプローチ)

(坐位の分水嶺、フラワー錬功から掛掌へ)接触ありから接触無しへ

● 世界とつなぐ(瞑想的なアプローチ)

(開放性の世界認識、意念、イメージ。意識を放つ、峰谷)

・五感によって知覚されてる認識対象とのつなぎ。
・イメージによる「世界・外宇宙という概念」とのつなぎ。

これらのメニューは、1自分の身体 の統合 2 道具との統合 3 他者との統合 4外界の世界との統合という形で 境界線がどんどん広がると云う意味では 段階的ではありますが、難易度として段階的に上がるわけではなく、まず、そもそもの始まりに世界に対する開放的な意識が必要であったり、第1段階の身体内部における体の統合においても(瞑想的な)基礎的な身体意識・知覚力(サティ、サマーディ)が前提とされていたり、 実践的な現実としてはこの階段を行ったり来たり(あがったり降りたり)しながら深化・進展してゆくものであり、直線的・平面的な段階と言えるものではない。

これらに関する参考図書としては、ケン・ウィルバーの『無境界』がわかりやすい。

……

目指されてるのはある一つの名付けがたい(身体/意識が一体となった)状態であるが、それは以下に述べる数多くの対立項と、それらの弁証法的な統合を含んでいる(それらが同時成立している、ある状態である)。

実際の訓練としては、それらを一挙に成立させることも説明することも不可能なため、場面、状況、具体的課題に応じて、それらの要素のあるものを前景に引き出し、ある種、全体性を失い情報を縮減することを覚悟のうえで具体的訓練法(錬功)が編み出され与えられている。

しかし、それらは常に全体的な関連性ー身体/意識の「あるひとつの状態」を実現させるための工夫(方便)であり、同じ実在を別の仕方で切り取ったものに過ぎない。

重さと軽さ(浮きと沈み)
ツリーマンモデルとチーターモデル
反り(前傾)と丸め(後傾)
腰と腹(腰腹同量)
伸長と圧縮
伸長性(開放性)と圧縮性(求心性)
動と不動(モビリティ=可動性とスタビリティ=安定性)
体幹と末梢
内と外(内外合一)垂直と水平(鉛直と横断、正中面と側中面、立円と横円)
引張力(凝縮)と放散力(開放、放つ方向性)
充実感と感覚の無さ
分化と統合(個別部分の可動性と全体の運動連鎖)
精神(意識)と肉体(身体運動)

画像のハリセンボン に例えば、向かい合う対立する二つのトゲが拮抗して反発し合い それが一つのセットとなる。そのセットと、また別のセット拮抗 しい、それによってテンセグリティ構造の、外向きの伸長性の構造ができる。
そのバネ(撓み)を内在した柔構造、かつ強い「張り」の強度と大きさ(構造体の規模、スケール)が錬功の習熟度合いの指標となる、というイメージです。というイメージです。

統合的アプローチ

標準レシピとしての10回のレッスン

その上で、(現代ロルフィングの10回セットの定番標準レシピに倣って)、標準的な10回のコースを考えてみます。

lessons0
まず、ボディワーク以前に前提となる「身体意識」― 瞑想的な気づきに関する説明。

これには2つの要素があり、1つはヴィパッサナー的な純粋な知覚力と集中力(持続力)身体的な感受性(識別力)、気づきの話を。

もう一つはそれをベースにした身体的なイメージ力、サマタ瞑想的な、イメージ(意念)によって身体を変えるという話。

ここではヴィパッサナーの入門的な説明

拍動瞑想、歩行瞑想、喫茶瞑想(使うとしたら、カシューナッツ、アーモンドと軽い飲み物など、気づきを持続する説明
ラベリングと中心対象の設定の話などが含まれる)

その上で、フェルデンクライスのATMレッスン(イメージレッスンをも行う)、アレクサンダー・テクニックのthinkingとdoingの説明など。

多くの場合 これ以降の肉体的な訓練で行き詰まったときには、このベースとなる身体意識の訓練が足りてないことがあるので、ここに戻る必要がある。

lesson1
進化生物学的アプローチ、重力の方向性、重力との適合
足のアーチ構造(ビルの喩え)
伸長性収縮の説明

足裏から動く錬功

lesson2

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自分を知る

神よ、与え給え。

他者(ひと)が私を見る(知る)が如く、自身を見る(知る)ことができる能力(眼)を。