この本、図書館の棚に並んでいたので、なんとなく借りてみたのですが、面白かったです。
生物多様性の保全、環境問題などに関わる内容です。
読書の楽しみとは、新たな知識を更に増やす(上に積む)ことにではなく、
「信じている」とすら自覚していないほど自分にとって当たり前であった「知っていること ・ 自明のこと」があっさりと崩され、「知らなかったこと」に変貌する、「新たな仕方で見える」(ダルマ落としのように、重なって安定しているものをゴソッと抜かれる)、そこに読書の楽しみがあるのでしょう。
これは内観 ・ 瞑想など含め、生における体験全般に言えることで、プラスではなくてマイナスの、引き算の体験、そして認識の転換の体験に、ある程度の年齢がいってから先の、生きてることの楽しみ ・ 快感があるのでしょう。
書評「自然はそんなにヤワじゃない」: 森林ジャーナリストの「思いつき」ブログ
文明論として、この本も連想しました。
『銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎』
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