以下、ネット上のアルバムレビューから
1st 『Endtroducing…』
・ 聞く時は是非目をとじヘッドホンで!
いろんなジャンルのCDを聞いてきましたが、これほど中毒性の強いCDは久しぶりでした。
脳ミソが直接ブルンブルン震わされる感じで、もうとにかくやみつきになっちゃいました!
・ コラージュの美学
非常に奇妙な、だが一方でとても真面目なアルバムというと誤解を与えるだろうか。
実は90年代を代表する名盤の一枚に数えられるアルバムだ。
廃業した店から譲り受けた大量のレコードで構成された「音」「リズム」の集合体。
要は情報の取捨選択能力である。
DJ SHADOWは分解された小さな音楽の断片で素晴らしい作品を造り上げたわけだ。
実に途方もない作業だと思う。
当時はテクノの隆盛時代であったが、このアルバムはアンビエントにもブレイクビーツにも属さない。
もっと言えばエレクトロニカの範疇だけでは語れない。
ヒップホップにしてエレクトロニカである。
だからといってアッパーなサウンドではなく、意外に穏やかだ。
異世界にいるかのような浮遊感もすばらしい。
既成の音源を繋ぎあわせるという単純作業でも、こんなにセンス滲み出る。
聴く度に味わいが増すとともに、陶酔感に浸る。
ある意味、エレクトロニカを軽く凌駕している。
・ これは純粋で良心的なHIP HOPです
シャドウは紛れもなく純粋にヒップホップをやっている。
そうでもなきゃ、スタインスキーのlesson3をオリジナル盤でライブをしたり、7inch盤だけでライブするなんて提案はしないだろう。
過去の様々な音源に対して敬意が払われていることが聴けばすぐ解る。
オーナーが亡くなったことにより今はもう閉鎖されてしまったが、シャドウの行きつけのレコード屋には地下室があり、ホコリまみれの50万枚以上のレコードがあった。
忘れ去られた音楽の墓場ともいえるだろう。
シャドウはその倉庫から丹念にネタを選び出し、大半の曲を作っていった。
曲制作は主にProToolsというPCの作曲ソフトと、MPC3000というリズムパッド付きのシーケンサー2台で行われている。
徹底してサンプリング音源のみで曲を作る機材構成だ。
その構成にしたのも、そのまま消え去る運命にある音楽を、彼のフィルターを通してアーカイブ(書庫)化するためだったと思われる。
そんな行為のためなら、テクノロジーを駆使して何の咎があろうか?
実際シャドウが通っていた店は閉店したし、ゴミ同然の扱いで処分されかかったレアヴァイナルがあると聞けば、遠い所でも駆けつけて「救う」そうだ。
ドラムが上手い知人がいるにもかかわらず、丹念にレコードからチョップされたドラムで生演奏のようにリズムを打ち込み、時に痙攣するようなズれたビートを挟んでリスナーをドキッとさせるあたりが、トラック・クリエイターとしての面目躍如といったところだろう。
スクラッチも声ネタの鳴りがかなり良く、スキルの高さを堪能できる。
10年が経とうとしているのに全く色褪せることのない作品だ。
・ ORGAN DONOR最高。
このアルバム挿入曲のORGAN DONORの元ネタ、一番上手くサンプリングできているのは、やっぱりSHADOW!
他にも使用されていますが、やはりこれ。
インストヒップホップ聴くならまずは、このアルバムがスタートラインです。
他にも極上の曲たちが。
癒し系が流行っていますがそういった曲を聴けるなら、こういった曲も聴ける気がするのは私だけ・・・?
・ リアル
ヒップホップは好きですが、「ヒップホップ」という型にすらはまらない、もっと斬新で自在なものを探していてこのCDに出会いました。
まず試聴してドラミングのかっこよさに驚きました。
実際、通して聴いてみて、心のひだを撫でられるような、言葉では語れないあらゆる感情を内包している感じがして、激しく心を動かされました。
感情的なのにその感情を突き放して見据えているようなクールさもあります。
特に大好きな曲は、8の“Mutual slump”で、自分はこの曲の中の全てに深く共感します。
しばしその攻撃性は自己に向けられているかのようです。
世の中の色んなことに嘘臭さを感じた時にこのCDを聴くと良いかもしれません。
真理かどうかはともかく、リアルです。
2nd 『The Private Press』
・ 行く所まで行ってしまった作品
前作『Endtroducing』のアナログレコードのサンプリングで世界を構築して行く方法論をさらに突き詰めた作品。
重厚な油絵の様にサンプリングした音に音が何重にも重なられていてかなりの執念を感じる。
前作よりさらに音の作り込みが緻密で全くスキが無い。
その分初期衝動や勢いが薄れてしまった感はいなめない。
前作に比べ全体的にダークかつアート寄りで、HIPHOPの持つファンキーさや良い意味での胡散臭さが減ってしまったような気もする。
恐らくこの作品と同じ構築方法でこれ以上の完成度の物を作るのは本人でも難しいのだろう。
だからDJ SHADOW本人も次作『The Outsider』では別の路線にシフトしてしまった。
この作品は究極のサンプリングミュージックと言えるのではないだろうか。
2.『Fixed Income』はまさしくDJ SHADOWにしか作れないようなトラック。
緩急のついたドラムトラックの打ち込みに、日本の時代劇にも通じる「ワビサビ」を感じる。
とにかくドラムトラックへのこだわり方が普通じゃない。
13.『You Can’t Go Home Again』のグルーヴ感もすごい。
よく打ち込みのドラムでここまでグルーヴ感を表現できるなと思う。
・ 離陸から着陸まで整っている
離陸中に飽きが来る音楽って良くありますよね? けど、これは違います。
離陸から着陸まで耳から離れません。
着陸して聴き終えた後でまたすぐ離陸したくなりますね(笑)
僕はこの曲達が頭の中で絵になる旅をまだ続けています。
特に五曲目はこれからもずっと聴き続けると思います。
良い音楽だから★五つは当たり前かな
・ ドラム・マジック
さすがは、JD shadow、ドラムの音が壮絶。
初めのうちは良さが分からなかったけど、聴き込むたびにその凄さに気づく、まさにスルメのようなアルバム。
ヘッドフォンで一音一音に耳を澄ますとズブズブと音世界に入り込み、最高の内面旅行に連れて行ってくれます。
・ なんだこのかっこよさは。
アクセル踏み込んでいくような爽快感がここにある。
ターンテイブリストでもあるこの人物さすが。
音楽的なキャパシティーが相当広い。
ビートのうねりの出しかたがすんごくうまい。
ギター中心ロックが失ってしまった何かがこの音楽の中に宿っている。
サンプリングと絶妙なサウンド構成とスピード感プラス遊び心がいっぱいだあああ。
3rd 『Preemptive Strike』
・ なかなかよかった!
とってもよかった!けど「END~」のCDと同じ曲が2曲もあんまりアレンジされず入ってたのが残念。
オルガンドナーは進化をとげて、最高の出来でした!ハイヌーンも最高!
・ わぁい
スピーカーで聴いてるとかっこ良さに痺れる
ヘッドホンで聴くと鼻血でそうになる
・ 全人類必聴(本気で)
DJ SHADOWのアルバムは非正規盤を含めて10枚近く持っていますが、このアルバムが一番リピート率が高いです。
まあ、この人の作品にハズれなど有り得ないんですが。。。
こういった音楽に疎い方でも必ず分かると言って良い程の、このドラムの音色の違い!
冒頭でいきなりガツンとやられます。
そしてその上をループしていく、ベースラインと控えめな(でも存在感のある)上モノ。
本当に完成度の高い(編集盤なのに)飽きさせない作品です。
「打ち込みの音楽は生演奏に比べると迫力が…」と思っている方にこそ、このアルバムを聴いてほしい訳です。
このダイナミズムに溢れた音楽を、クラブ周辺だけの物にしておくのは、音楽シーンにとって大きな損失だと思います。
Good Musicを愛する総ての方々は、迷わず1-Clickしちゃってください☆(決して回し者ではありません 笑)
・ 一家に一枚
「DJなんとか」はたくさんいるけど、Shadow は音楽的な質がすごく高いクリエーターだと思う。
このアルバムでは特に High Noon が衝撃。人間のものとは思えない打ち込み。
既存の音楽の枠にはめることのできない名作です。
・ カッコイイ
この音は単純にかっこいい!
High Noonなんてもう痺れっぱなしですね。
DJ shadowって名前や音楽のジャンルだけで敬遠しているあなた、
これ聴けばもっと幅が広がりますよ。