研修人数
一名
すべてを、その方、御一人の必要性に応じて細かくカスタマイズし、自由度高く対応していきます。
日程の調整に始まり、コースの具体的な内容(どの技法、どの要素を、どのように組み合わせるか)、起床就寝時間、面接のタイミング、食事の回数・内容、お風呂、休息のリズムに至るまで、お伝えいただいた情報をもとにコース全体を再構成し、最適化されたかたちで提供します。
それはオーダーメイドで服を仕立てるに似て、それによってはじめて、その方の心身の状態に最も適した、満足度高く、結果につながる、(身にすっぽりとはまる)リトリートが現実のものとなります。
研修の設備とタイムスケジュール・食事・面接指導のスタイルなどは、過去、私自身が修行してきた色々な道場・センターでの経験から、最も理想的で修行しやすい、「もし、それが実在していたなら、一度で良いから行ってみたかったなー」と思える研修環境を自分が作ってみようとの思いから、毎回、修正を重ねつつ構築していっているものです。
* 身体的/精神的に深刻な問題を抱えており、通常の日程や内容では実践が難しく、特別な対応が必要な方の場合にも、お受けできる可能性があります。ご相談ください。
* 主題や問題意識、時間を共有できる、夫婦、カップル、友人同士などの場合には、複数人での研修も可能です。
研修に必要な日数
ここでは、まず、7日間~10日間という研修の基本単位の設定の意味、その理由と必然性について説明します。
それは同時に、「もっと短い期間で研修コースを受けることはできないのか」との要望への答えにもなっております。
通常、初日(到着日)と最終日(出立日)のうち、半分くらいの時間は、移動、送迎、研修に向けての設備上の説明、荷物整理、休息などに充てられます。
よって、10日間のフルコースの場合、研修は実質的には9日間である、と考えられます。
この9日間を、序盤・中盤・終盤と、三日間単位で三つに区切ることから、コース全体のデザインを始めます。
序盤、3日間―
それが、瞑想であれ、内観であれ、ボディワークであれ、どのコースの場合であっても、まず「体調が整わない」「眠気と雑念に悩まされる」など、良くて「いま一つ」、悪くて「最低」の出だしとなることがほとんどです。
(また、多くの場合、この序盤の2、3日の間に、心身の準備・調整のため断食を行うことも重なり、不調・冴えない感じは、強く起こります)
ここが、心身ともに最もつらい時期で、それを静かに感じ、味わいながら、耐え忍ぶしかありません。
ここは、飛行機で言えば「離陸前の滑走」の段階です。
徐々に加速し、推進力をつけ、離陸の瞬間に備えます。
中盤、4日目以降―
その「心身共に冴えない、つらい期間」をどうにか乗り切ると、4日目の朝あたりから(断食後の回復食が始まる影響もあり)、気がつくと「どの課題にも、比較的楽に集中できる」「これまで悩まされてきた眠気も雑念も、日中通して治まっている」「心身ともに明晰で透明感がある」などのレポートが出てきはじめます。
断食を解く最初の快復食後に「離陸の瞬間」
そこから徐々に高度を上げていきます。
この辺りから、研修修行が楽しく、面白く、意義深いものと感じられるようになってきます。
ここから、再度、(短期的に)調子を崩したり、再び取り戻したり、落ち込んだり喜んだりしながら、研修の最終局面へと進んでいきます。
終盤、最後の3日間―
もし、着実に、弛むことなく、ここまで歩み、登りつめてきたなら― 自分にできる最大の努力でもって課題に取り組んできたなら― 自身にとって大きな価値のある、気づき、発見、自己洞察を与えられる収穫の時期がやってきます。
それまでの努力が報われる時間が遂に訪れます。
そこで、何に気づき、何を捨て、何を持ち帰り、その後の人生の何が変わるのかは、あなた次第でしょう。
研修終了の瞬間まで、スタミナ切れで失速することなく高度を上げ続け、有終の美を飾れたなら最高です。
マラソンで言えば、ラストスパートをかけるときです。
瞑想コースの場合
瞑想は、必要最低日数に関して、大きな個人差が出るコースです。
そこには、明らかに「適正・才能・センス」といえるものが存在し、各人がこれまでの人生で、遺伝と生育環境と経験とによって作り上げてきた「脳の使い方のクセ」に応じて、習得時間と結果に大きな違い(差)が出ます。
それは、残酷ではありますが、面接指導のなかで繰り返し経験してきた事実です。
適正ある方であれば、一週間に満たない研修であっても、それなりの結果を出して帰られる可能性もある反面、十日間、全力で頑張られても、なかなか手がかりが掴めない厳しい展開になってしまわれる場合もあります。
「自分が、そのどちらなのか」は、やってみないと分かりません。
が、多くの場合、「できる側」に居る確率は低いものだと考え、余裕を持ったコース日程を立てておかれることをお勧めします。
内観コースの場合
内観は、納得できる結果を出すには、ある程度まとまった日数が必要な技法です。
理想的には、10日間(正味9日間)、それが難しい場合でも、最低7日間(正味6日間)の時間は必要となるとお考えください。(それ以下の日数でのお問い合わせは、お断りする場合もあります)
たいていの場合、始めの3日間は、眠気と雑念が強く、内観にならず、4日目の朝くらいから、やっと集中して調べられるようになってきます。
過去に既に集中内観を経験されておられる方の場合、もう少し短い日数での研修も可能です。
また内観は、(この三つの技法の中では)オンラインでの研修にも、比較的、適しています。
身体(ボディワーク)コースの場合
ボディワークは、比較的、短い期間でのプランが立てやすいコースではあります。
ただし、本格的な身体意識の変化を求められるのであれば、断食や瞑想と組み合わせた長期的な取り組みが必須となります。
食と断食について
研修を成り立たせる重要な要素のひとつとして、食があります。
断食と回復食、食事の量、質、内容、一日の中での摂るタイミング、そして何よりも「気づきをもって食べること」― それがココロとカラダ、双方に大きく影響します。
気づきの質(純度・強度)を上げるのに、食事の問題を抜きにすることはできません。
ただし、こちらでの研修の目的は、あくまで心身統合体としての人間存在全体に働きかけることであり、その為の効果的な手段の一つとしてとしての食の調整であり、断食です。
行いたいのは、あくまでもココロの断食(デトックス)を伴ってのカラダの断食(デトックス)です。
しかし、いずれにせよ、食は探求する価値のある重要な主題のひとつです。
研修は通常、まず開始翌日より、二、三日程度の断食を行い、その後、徐々に回復食を増やしていき、最終的に、一日二回の玄米菜食に落ち着きます。
日常の普段の生活で鈍ってしまったココロとカラダを、瞑想・内観・ボディワークができるレベルまで引き上げ研ぎ澄ませるための確実で即効性のある手段として、断食は非常に有効であり、特に身体的な問題を抱えておられない方の場合には、たいていオススメしております。
断食による身心の調整には、おおよそ三日程度の時間がかかり、それを済ませて、徐々に調子が上がり、集中力が増してくるのは(回復食に入ってからの)四日目以降であることからも、本格的な研修にかかる最低日数が導き出せます。
食事のスタイル(内容)は、研修者の方のご希望に可能な限り添い、従います。ご要望のある方は、申し込み時にお伝えください。
携帯電話の使用について
コースの期間中、「全意識を自らに集中し、自己の心身と徹底して向かい合うこと」が要求されます。
物理的にも心理的にも、外の世界と遮断された状況を作り上げることで、それは可能となります。
普段、常に外向きに開き、世界とつながっている「常時接続」状態の心を、デジタルデトックス(情報遮断)により、内向き(自分の心身のみと向き合った状態)に切り替え、落ち着かせ、その状態を心地良いものと感じさせるまでには、二、三日の時間がかかるものとお考えください(それまでは、禁断症状で逆に心が乱れ、なかなか大変です)。
研修期間中は携帯電話の電源を切り、一切、通信機器に触れないことを、オススメします。
その際、緊急時の連絡先として、私の携帯番号、あるいはメールアドレス、LINE IDを、ご家族、あるいはお勤め先にお伝えしておいていただいて構いません。
仕事の都合上、研修中のメールチェックなどの必要性がある場合は、申し込み時、あるいは研修開始前にお伝えください。
アウェアネス・リトリートセンター 気づきの研修所
船江 霊基(ふなえ れいき)
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