本当の自分を認める

現実の自分を素直に認めるなら認める。

それが嫌なら、本気で別の自分を目指せばいい。

そのどちらにも徹底できないまま、曖昧に己を誤魔化しながら生きている。

だから、何かの拍子に化けの皮が剝がれそうになると、焦ってしまうのだ。

 

穂村弘『野良猫を尊敬した日』講談社文庫、P135