『真剣―新陰流を創った男、上泉伊勢守信綱』
私にはこの分野の知識は全くないので、この作品の、どの部分が史実に基づいており、どの部分が作者の創作(想像)なのかの判断はつかないのですが、小説としてよくできていると思います。
新陰流が、どういう時代背景に、どういう経歴を経た人間によって生み出されたものかの、大枠が理解できました。
ひとつの伝統(流派)が形成され、継承されることの大変さを感じ、
今この時代に、その宝に触れることの有り難さを感じました。
また、自分自身の仕事に対する思いも新たにされ、良い刺激となりました。