ビッグバン宇宙論

ある(単行)本が文庫化されると、単行本の古本価格が落ちると云う現象は一般的なもののようで、さきほど気がついたのですが、サイモン・シンの『ビッグバン宇宙論 (上)』が本体 98+ 送料 250=348円で売られています。これは安いでしょう。
私がこの本を好きなのは、古代の人が、この宇宙を宇宙の中に居りながら、一つずつ解明していった姿が、自身が瞑想をしながら、自身が属している世界を一つずつ解明し、説いていく姿と重なるからです。
あるものを外から観察して、その構造を理解していくのと違って、そのものの内側に住みながら、その全体を見る視点を作るのには、色々な智慧・工夫が要ります。(それがヴィパッサナーであったり、内観であったり、ボディワークであったりする訳ですが)
以上の文章で上手く伝えられているか分かりませんが、
確か6,7年前、本など読んでいる時間が殆どない、とても忙しい人生の時期のお正月休みに、この本の上下巻を(読み出したら止まらずに、確か朝までかかって)一気読みしたときに、私は自身の歩む道に大きな励みを与えられたような気がしました。
外が次第に明るくなっていくなかで、「よし! 自分も頑張ろう。何百年も、何千年も先にしか理解されない探求かも知れないが、自分の歩みを進めよう!」との情熱が湧いてきたのを覚えています。
そういう意味でオススメです。
『ビッグバン宇宙論 (上)』 サイモン・シン
『宇宙創成〈上〉 (新潮文庫)』 サイモン・シン

また、この記事を書く際の調べ物の最中に、『僕らは星のかけら―原子をつくった魔法の炉を探して』と云う本のレビューを見て、どうにも読んでみたくなりました。
落ち着いたら、図書館にリクエストして読んでみようと思います。
(この本も同じく、文庫本化されたことによって、単行本が安くなっています)
『僕らは星のかけら―原子をつくった魔法の炉を探して』 マーカス チャウン
『僕らは星のかけら 原子をつくった魔法の炉を探して (SB文庫)』 マーカス・チャウン

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あと、ついでに、
この本も、中古で安く出品されていますが、この値段なら買いだと思います。
かなり前に読みましたが、なかなか面白い本です。
『輪廻体験―神話の検証』 ポール・エドワーズ著 皆神龍太郎訳