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「30日と30年」と云う話があります。
ある方が体調不良を感じて精密検査を受けました。
その結果、癌にかかっており、既に治療不能な段階まで進んでいることが判明します。
主治医の先生に「では、余命はどれくらいでしょうか? 私は、あと、どれくらい生きられるのでしょうか?」と尋ねると、「おそらく… 30日程度でしょう」と言われます。
そのとき、私たちはどう生きるか? と云う話です。
(そして、もうひとつの医者の答えは、「おそらく… 30年くらい先でしょう」この場合は、どう生きるでしょう。)
思うに、死を見据えて、死を眼前に置いて、タイムリミットを感じながら生きることで、私たちは、自分の人生に優先順位をつけ、末期の目を持って、本当に大切なこととそうでないこと、捨てるべきものごとと、そうでないものごととの仕分けができ、人生の整理ができ、残された時間を、最善に、最高に、有意義に使い切って、死んでゆくことができるのではないでしょうか。
死に迫られ、自分の人生の終わりをリアルなものとして感じることによって始めて、生が際立ち、充実したものとなるのだなぁ、と感じます。
新年にあたり、あらたに、これまでの、グダグダした、色々なものへの逃避に明け暮れた、情けない生き方(在り方)から脱出して、
今年こそ、いつ「そのとき」が来ても納得ができる、悔いの無い、自分で自分に納得できる日々の生に至りたい、いや、必ずや、そこに至るのだ、と、年末から、「2014年 今年の誓い・誓願・決意」を紙に書いたりしております。
いよいよ、自分の生のカウントダウンに入り、残された時を、なすべきことに使い切り、「ああ、自分の人生、なすべきことはなし終えた。自分なりに、いい人生だったなぁ」と、満足を持って死んでゆきたいと思います。
今年も、どうぞ、よろしく、お願いいたします