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昨日、職場脇の公園にて
すでに、春の訪れですね。
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高橋新吉 『甲板』

時間が一筋過去から未来にわたって流れているものとすればそれはさびしい鰯の腸(はらわた)である
時間の流れに漂うものばかりでとどまるものがないとすればそれは悲しい浜辺の藻である
この一筋の河の流れの行きつくところはないのであろうか
時間のまわりには地図にない海がある筈である
その潮流は決して同じ速度では流れない
流れていると言っても流れていないと言っても同じである
しかし絶対に動かぬ船が碇泊している
錨を時間の底に沈めると港に水は無くなる
船員は上陸する
凡ての存在を掌に載せて彼は歩いて行く
彼の足の下には何もない
足の先が細長く どこまでもつづいて 流星のように消えている
彼はどこへ行くのも自由自在である
掌の上に過ぎぬ空間を凡ゆる甲板が持っている

『映像の世紀』 NHK DVD-BOX 全11集

これは、掛け値なしに最高レベルの作品だと感じました。
多くの方に見ていただきたいです。
これに関しては、少々のオススメではなく、私の本気の最大級のオススメです。

ここまで心に残り、世界の見え方を変えてくれた映像作品に出会ったのは初めてでした。
製作に関わった全ての方に賞賛と感謝の気持ちを伝えたくなりました。
これだけの作品を仕上げるには、相当の時間と精神力を、また仕上がったときには、相当の達成感と満足感を味わえただろうな、とも感じました。

映像の世紀 – Wikipedia

以下のアマゾンのレビューで皆さんの評価を読んでいただければ、大体の感じは分かると思います。

NHK DVD-BOX 「映像の世紀」全11集 DVD・ブルーレイ

NHKスペシャル デジタルリマスター版 映像の世紀 DVD-BOX DVD・ブルーレイ

試しにどれか見てみようと思われた場合には、
・第2集 大量殺戮の完成~塹壕の兵士たちはすさまじい兵器の出現を見た~

・第5集 世界は地獄を見た~無差別爆撃、ホロコースト、そして 原爆~
は、間違いなくオススメできます。

値段がとても高いので、近くの図書館で探してみるか、NHKオンデマンドにて視聴するのが良いと思います。