ブログ 『日々、刻々、流れるもの』

疑似科学・ニセ科学批判

お父さんの[そらまめ式]自閉症療育: 菊地誠氏の活動について
「菊池氏に言わせれば、人がニセ科学に魅入られやすいのは、ニセ科学が単純な二分法で複雑な問題に明快に白黒をつけてくれるからだという。しかし、現実の世界というものは複雑なものであり、その複雑さを少しずつ読み解いていく課程こそが「合理的思考」であり「科学的思考」だとも、菊池氏は言う。
菊池氏の取り組みがユニークなのは、自らの活動によって、今すでに「ニセ科学」を信じてしまっている人を説得できるとは、必ずしも考えていないという点にある。
それよりも、今はまだそういう説を知らない人たちが、ふとしたはずみでその存在を知り、おかしな考えにとりつかれてしまう前に、「こういう説は科学的なように見えて、実は非科学的で何の信憑性もないんですよ」ということを広めておこうというのである。病気に例えれば、感染してしまってからでは治療は困難だから、しっかりと予防措置をしておきましょう、というようなことかもしれない。」

浄土宗の法話

浄土真宗 長善寺 法話
「人事を尽くして天命を待つ」という自力の心を、清沢満之師は「天命に安んじて人事を尽くす」と言い換えたという。
今を生ききれない人間が未来に生きることはできない。
死を前提にして今を生ききる。
自らの煩悩と無力さを知った時に、人事を尽くすことができる。
(法話の一節から)
この和尚さんは、こんな本も書かれているようです。
『生き物たちのエレガントな数学』

ラメッシ・バルセカール 美しくも破壊力ある教え

『誰がかまうもんか?! ―ラメッシ・バルセカールのユニークな教え』
非常に端正な、美しさと論理性、破壊力を併せ持ったアイデアです。
ただし、人によって、合う合わない、響く響かないが、はっきり分かれるタイプの教えではあるでしょう。
合う人(響く人)にとっては、内容をざっと読んでしまうだけで、時間と共に、心自体が勝手に理解を熟成させ、心の反応の仕方(物の見方・考え方)の根っこの部分を大きく変えてしまう結果になることでしょう。
以下、ラメッシの教えについて触れられた記事
ラメッシの教え――「すべては神の意志」: シンプル道の日々
行為者はいないということについて – 卵の中の黄身

自閉症スペクトラム、アスペルガー症候群を知る

『自閉っ子、こういう風にできてます!』 ニキ リンコ、藤家 寛子/著 花風社
私たちが普段の生活のなかで出会うかもしれない「人類のなかの異星人」について。文句なしに面白い、価値ある本でした。
自閉っ子、こういう風にできてます! – Hal Tasaki’s –
お父さんの[そらまめ式]自閉症療育: 初めて気づいた日
お父さんの[そらまめ式]自閉症療育
このブログ、単なる自閉症に関連する話題が豊富と云うだけではなく、様々な物事に対する見方・考え方・吟味の仕方の部分で、非常に勉強になり、また関心もしました。オススメです。

『ストレスに負けない生活―心・身体・脳のセルフケア』

『ストレスに負けない生活―心・身体・脳のセルフケア』(ちくま新書)

第1章「ストレスとはなにか?」、2章「ストレスの溜まる人」の分析、
3章からが実践編で、「力まず編」=リラクゼーションの理論と技法、
4章「避けず編」=認知行動療法について、5章「妄想せず編」=マインドフルネス(ヴィパッサナー瞑想の影響が濃い、最新版の認知行動療法)と云う章立てで、新書と云う限られたページ内に、広く、分かりやすく、
ストレスに押し潰されず、味方にするための考え方と技法の紹介がされています。

面白く思ったのは、
3章「力まず編」=リラクゼーション
4章「避けず編」=認知行動療法
5章「妄想せず編」=マインドフルネス
の三つの技法が、

こちらの研修所で云えば、
3章「力まず編」=リラクゼーション → ボディワークコース
4章「避けず編」=認知行動療法 → 内観コース
5章「妄想せず編」=マインドフルネス → 気づきの瞑想コース
ときれいに対応しているところです。

実際の実践の場面では、これら三つは、互いに交じり合い、重なり合い、単純に区分けはできないのですが、同じようなことを考え、やられているのだな、と感じました。

環境問題読本

先日、図書館で借りて、『シリーズ・地球と人間の環境を考える』の『環境ホルモン―人心を「撹乱」した物質』『水と健康―狼少年にご用心』『ダイオキシン―神話の終焉』の3冊を読んだのですが、それぞれ知らなかった話も多く含まれ、面白かったです。

シリーズの残りの冊子にも、そのうち眼を通してみたいものだと感じさせられました。

「何が本当のところか」の判断は、色々な立場の方の意見を聞いてみないと(聞いてみたとしても)難しいものなのでしょうが、しかし「本当のところには、なかなか、そう簡単には辿りつけないものだ」との一歩引いた視点を持てるだけでも、これらの本に触れる価値はあるのだと思います。

「水と健康」|女子リベ 安原宏美–編集者のブログ

『ダイオキシン―神話の終焉』に対しては、再批判本、『ダイオキシンは怖くないという嘘』 もあるようです。

読み比べてみることで、少しでも本当のところに近づけるのかもしれません。

『環境危機をあおってはいけない』