三浦綾子 『泥流地帯』 『続・泥流地帯』

この2日間ほど、ある切っ掛けから再読しておりました。
面接の合間に途切れ途切れに読みながらも、昨晩、正・続と読み終わりました。
この作品に最初に触れたのは、もう四年も前、まだ屋久島に足を踏み入れる以前、実家の倒産と、その残務処理で、心身共に限界状態のときでした。
読み始めたら止まらず、明け方までかけて一気に読み終え、次の日、寝不足で朦朧としていたことを思い出します。
そのときにも多くの面で励まされましたが、今回も、やはり読んで良かったと思いました。
新たに、裸で、裸足で、踏み出そう。
先のこと、生活上の安定のことなどは考えずに、と云う、肯定的な明るい心を取り戻すことができました。
私は、三浦綾子作品は、それなりの数読んでますが、この『泥流地帯』が最も筆力が冴えた、乗った時期の作品だと感じています。
『泥流地帯 (新潮文庫)』
『続・泥流地帯 (新潮文庫)』
『泥流地帯』と父のこと
泥流地帯 続泥流地帯 三浦綾子