自己観察は、人間を自己変革の必要性の自覚に導く

自己観察は、人間を自己変革の必要性の自覚に導く。
そして、自己を観察する間に、自己観察そのものが彼の内的プロセスに一定の変化をもたらすことに気づく。
自己観察は、自己変革の道具であり、覚醒への手段であることを理解し始めるのだ。
自己を観察することによって、それまで完全な暗闇の中で進んでいた内的プロセスにいわば光を投げかける。
そして、この光の影響の下でプロセスそのものが変わり始める。
光のないところでしか生じない多くの科学的プロセスがある。
まったく同様に、暗黒の中でしか生じない多くの心理的プロセスがある。
意識のわずかな光でさえプロセスの性質を完全に変えるのに十分であり、更に多くのプロセスを完全にだめにしてしまう。

グルジェフ