(Amazonで、ある本のレビューとして書かれていた文章です。なるほど。)
身体技法とは思考そのもの
こころの語源は「凝る(こごる)」にあると言われる、体内の気の凝りが心。
安定しているとは自分の基盤に癒着していることだ。
古武術には「我あれば敵あり、我なければ敵なし」という伝書がある。
天敵がいなくなり、人は人を殺すものだという人類の宿命を認めたうえで、
鍛えぬいた技で人にたいすることは「逆縁の出会い」において、最高の礼を尽くすことなのだ。
部分はバラバラに独立して最善を尽くして動き、結果として全体の力となるという身体技法は、より良い社会(組織)のモデルとなりうるのではないだろうか。