これも、どこかで見つけた文章です。
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死ぬことをいつも考えていたい。
死というのは、本質的に生という視点からしか存在しないのだから。死とは生を映し出す鏡としての言葉に過ぎないのだから。
死ぬことを考えると、自分の生が浮き立つ。自分の持っている変なわだかまりが消える。いったい何を僕はそんなにこだわっていたのだろう。
自分の思っていることが、何が足りないのか、何ができるのか、何が楽しいのか、何が無駄なのか、はっきりする。
そう、僕は自分にとって大事なもの以外を求めてもいない。でも、そのようにはっきりと行動もしていないし、時間もとっていないし、何にもならない余計なこともしている。
今起ろうとしている新しい人間関係のなかでも、僕はなんて時間を無駄にしているのだろう。
明日がある、次こそは、そのうち、なんて思いながら、時機を期待している。
もちろんいつかはそういう時がくるにしても、なにも起ることをわざわざ先延ばしにしなくてもいいのだ。
結局、一期一会なのだろう。
明日死んでもいいように、決して死ぬときに「~しておけばよかった。」などということのないように、いつも生きていたい。
自分がしたこと、自分に起ったことを、いっぱいに感じていたい。
与えられていたものを見過ごすことのないよう、十分に感じていたい。
明日死んでしまっても後悔しないように生きること。
とてもシンプルなルールだけど、これでほとんど決まってしまうし、これがなければ人はついつい余分なことばかりをしてしまう。
殆どの人は死ぬ間際になってはじめて自分の人生を振り返るものです。
そしてあとどれだけ生きられるということになって始めて人生の自分にとって重要なものに順位をつけようとするのです。
でも、その時になってからでは大抵の場合がもう遅い。
殆どの人はなかなか自分を見ようとしないし、心の中にはたくさんの不安や壁があるから、そんな状況にでもならないと人は
「私は幸せです。」「好きなことをやっている。」「でも~だけはやらなければいけない。」「~は人生にとってとても大事だ。」と自分でも気づかずについつい嘯いてしまう。
達成しえないことはあります。でももし全力で取り組んでいたらあなたはやれることはやった。
だから口惜しい後悔はしないはずです。
ただ「明日死んでしまうとしたら。」といつも考えるいう単純なことで全てが変わります。
世の中には様々な成功哲学の書籍や方法が出回っていますが、人生を劇的に変える方法があるとしたら、本当にただこれだけではないかと思います。
あとの細かい情報はオマケみたいなものです。
でもついつい忙しくてそんなこと考えていられないという人は、エリザベス・キューブラー・ロスの「死ぬ瞬間」シリーズまたは他の著書を読んでください。そうしたら実感が湧くでしょう。
あなたも死んでいく人の一人であることには疑いがないのです。
どんな方法でも、全ての人に有効という方法はほとんどありません。なぜかというと人はそれぞれ違うからです。
でも一つだけ変わらないことは、あなたも死ぬ、ということ。
だからこの方法はすごく有効なのです。
そして、この言葉からあなたは他人ではない自分の言葉を聞くことになるからです。
それは自分が自分にするアドバイス。自分が自分に示す道です。だからこれは有効でないことがあり得ない。
「死」とは生の鏡でしかありません。死というのは本当はあなたにとっては存在しないのだから。
だから自分の死についていつも考えていることは、自分の生/命を燃やす方法になるのです。
人は自分が死ぬことを実感してはじめて、本当に生きることを始めるのでしょう。
もし明日死ぬとしたら、今この瞬間瞬間がいかに大事なものなのか、今自分の持っているものがいかに貴重であるか、今自分の会っている人がいかに大事な人であるか、わかってくるのです。とりあえず、いやきっとこれ以上、なんていっていられくなってくる。妄想の中で生きていくことはできなくなる。