『自閉っ子、こういう風にできてます!』 ニキ リンコ、藤家 寛子/著 花風社
私たちが普段の生活のなかで出会うかもしれない「人類のなかの異星人」について。文句なしに面白い、価値ある本でした。
自閉っ子、こういう風にできてます! – Hal Tasaki’s –
お父さんの[そらまめ式]自閉症療育: 初めて気づいた日
お父さんの[そらまめ式]自閉症療育
このブログ、単なる自閉症に関連する話題が豊富と云うだけではなく、様々な物事に対する見方・考え方・吟味の仕方の部分で、非常に勉強になり、また関心もしました。オススメです。
投稿者: 霊基
『ストレスに負けない生活―心・身体・脳のセルフケア』
『ストレスに負けない生活―心・身体・脳のセルフケア』(ちくま新書)
第1章「ストレスとはなにか?」、2章「ストレスの溜まる人」の分析、
3章からが実践編で、「力まず編」=リラクゼーションの理論と技法、
4章「避けず編」=認知行動療法について、5章「妄想せず編」=マインドフルネス(ヴィパッサナー瞑想の影響が濃い、最新版の認知行動療法)と云う章立てで、新書と云う限られたページ内に、広く、分かりやすく、
ストレスに押し潰されず、味方にするための考え方と技法の紹介がされています。
面白く思ったのは、
3章「力まず編」=リラクゼーション
4章「避けず編」=認知行動療法
5章「妄想せず編」=マインドフルネス
の三つの技法が、
こちらの研修所で云えば、
3章「力まず編」=リラクゼーション → ボディワークコース
4章「避けず編」=認知行動療法 → 内観コース
5章「妄想せず編」=マインドフルネス → 気づきの瞑想コース
ときれいに対応しているところです。
実際の実践の場面では、これら三つは、互いに交じり合い、重なり合い、単純に区分けはできないのですが、同じようなことを考え、やられているのだな、と感じました。
環境問題読本
先日、図書館で借りて、『シリーズ・地球と人間の環境を考える』の『環境ホルモン―人心を「撹乱」した物質』『水と健康―狼少年にご用心』『ダイオキシン―神話の終焉』の3冊を読んだのですが、それぞれ知らなかった話も多く含まれ、面白かったです。
シリーズの残りの冊子にも、そのうち眼を通してみたいものだと感じさせられました。
「何が本当のところか」の判断は、色々な立場の方の意見を聞いてみないと(聞いてみたとしても)難しいものなのでしょうが、しかし「本当のところには、なかなか、そう簡単には辿りつけないものだ」との一歩引いた視点を持てるだけでも、これらの本に触れる価値はあるのだと思います。
『ダイオキシン―神話の終焉』に対しては、再批判本、『ダイオキシンは怖くないという嘘』 もあるようです。
読み比べてみることで、少しでも本当のところに近づけるのかもしれません。
気づきの言葉
愛する。
それは、お互いを見つめ合うことではなく、
共に同じ方向を見つめることである。
子供を不幸にする一番確実な方法。
それは、いつでも、何でも、思うように手に入れられるようにしてやることである。
見えないところで、私のことを良く言っている人は、私の友人である。
自分の心を隠せない人は、何事においても成功しない。
意識の哲学
『意識 (〈1冊でわかる〉シリーズ)』 スーザン・ブラックモア,
意識の哲学・科学~瞑想(禅・ヴィパッサナー)へと続く話。
短くまとめられた本ですが、含まれる議論は多いです。
【出版社の紹介】
現代科学と哲学に残された最大の謎「意識」.リベットの実験を初めとするさまざまな科学的知見によって,意識に関する従来の考え方は近年大きな変更を迫られている.「意識」とは,われわれが必然的に抱いてしまう錯覚なのか? 脳科学・認知科学の最新成果を踏まえて「意識」や「自我」に関する基礎的・哲学的問題を平易に解説する.
ガンガジの言葉
このインターネットの時代、世界中のあちらこちらに存在する精神的な指導者・覚者と呼ばれる人たちの存在を知り、その本を読み、講話の映像を見たりすることは、自宅に居ながらできる容易なこととなりました。
本当に飽きるほど数多くの指導者・覚者がおり、基本的に似通ったような話を、皆、しています。
しかし、その教えの内容に知的に納得でき、「なるほどな」と思えるのと、その指導者の教えに惹かれ、その指導者自体を「好き」になるのとは別なこと。
「好き」になるかどうかは、画家の絵を見て、それに感銘受けるか受けないかに似て(良い絵だとは思うけど、本当の意味では好きだとは思わない場合もあり)、「知的」なものというより、「感覚的、審美的」な好みであるように思えます。
それは、「正しい」「正しくない」「良い」「悪い」の世界ではなく、「好き」「嫌い」「美しい」「美しくない」の感性的な世界の話であろうと。
ある画家の絵が好きで、いつも画集を眺めてうっとりしている人が、「この絵・画家は正しい」「あの絵・画家は正しくない」と言い出したら変なことになる。
精神世界・瞑想系の教えに於いても、結局、最終的な拠り所は、自分にとって、この教えは「美しい」かどうか、「かっこいい」かどうかという、「審美的」な基準でしかない。
それぞれの人によって、どの絵、誰の言葉・説き方が心に響くかは違って、それは多分、本人自身、なぜか分からず、変えようも無く、あえて言うならば、縁(えにし)としか言いようがないものだろうが、不思議なことである。
できることは、自分の感性・審美眼を信じて、それに従って歩んで行くことのみなのでしょう。
私自身の話をすれば、まず、なによりもクリシュナムルティに惹かれ、20年前始めて読んで以来、これ以上、自分の心に響いた人・言葉は存在しません。
出会う時期とか、そのときの自分の状態などすべてが関わるのでしょうが、「なぜだったのか?」、振り返ってみて不思議な気がします。
最近では、今回紹介しているガンガジ、そして、ラメッシ・バルセカールの説き方が、とても心に響きます。
私にとって、このお二人の教えは、それぞれの仕方で美しい。
もしかしたら、私と同じ趣味の人(K、ガンガジ、ラメッシの教えに美を感じる人)は、うちの研修はオススメできるかも知れないです。
これは、本当にそうなのかは分かりませんが、感性的な面、美的な面で、共通する部分が多い人間同士の方が相性は良いのではないかな、と思うのです。
ガンガジの話の進め方は、(私の感性では)シンプルで無駄が無く、でも潤いがあって、しっとりしていて、凄いなって感じます。
また、ラメッシュの話の進め方にも、シンプルで、優雅で、かつ独創性が際立っていて、なんともスゴ美しいものだな、と感じさせられます。
皆さまにとっては、如何でしょうか?