無門関

禅宗に「無門関」と云う言葉があります。
門の無い関門、存在しない関所。
それは宇宙全体と同じサイズをした門であり、
宇宙大の外縁のない大鏡であり、
地獄の真っ只中に存在する天国への扉であります。

大道無門、千差路有り。
此の関を透得せば、乾坤に独歩せん。

そこを通り抜けない限り自由はありません。
「このままでいい」「このままで悟っている」とは言えません。

そして扉は、常に/既に開いています。