パーソン・センタード・ケア

公園を歩いていた小さな子が転んで泣き出しました。
すると、四歳くらいの女の子が駆け寄ってきました。
小さな子を助け起こすのかと思って見ていたら、女の子は、小さな子の傍らに自分も腹ばいになって横たわり、にっこりと、その小さな子に笑いかけたのです。
泣いていた小さな子も、つられてにっこりとしました。
しばらくして、女の子が「起きようね」というと、小さな子は「うん」といって起き上がり、二人は手をつないで歩いていきました。

『 ボクはやっと認知症のことがわかった』より