近いうちに、(筆で)字を書かないといけない立場になりそうな予感があり、かつ、自分の字の下手さ・汚さに、強烈な苦手意識を抱えており、と云う現状のなかで、遂に、、嫌々ながらですが書の練習を始めることを決意しました。
まずは書道に関する興味・関心・モチベーションを高めることから始めよう、更には、カッコイイ字を書くことに対する憧れの如きものを生み出せたら、と同時に、最小の時間と努力で、最大の効果を出せるミラクルで合理的な書道学習理論は存在しないものか、などとの思いで、ここのところ、近くの図書館に収蔵されている書道入門の類をすべて借り出し、目を通しておりました。
そのなかで、石川九楊さんの『臨書入門』というのを読んでいて、ビビッときたと云うか、「これって、これまで自分が取り組んできた、修行とか稽古とかと、全く同じ話(の構造)なんではなかろうか」と、ある種の既視感に見舞われた辺りから徐々に興味が湧いてきて、その指示に従って、見るべき古典を眺めているうちに、なんだか面白くなってきました。
実際に学習を始めるのは、蕨の旅から戻ってきてからになりますが、これから始まる「五十の手習い」を、楽しみながら、そして多分、苦しみながら、進めていくことになるだろう、と思います。