今感じるのは、
こういうときであるからこそ、人の善性を信じたい。
そして、人の善性を引き出したい。(引き出すシステムを作りたい)
と云うことです。
(私の頭のなかでは、研修所の運営のことと、今回の震災のことがオーバーラップしています)
内観研修を経験された方ならば誰でも、
「人の真心はきれいなものである」「清浄な仏心」などと云う能天気な話は
信じてはないでしょう。
自分の心を誤魔化しなしに、正直に覗き込むならば、そこにあるのは
「邪悪さ」「けだもの性」「欲望」「悪意」「ずるさ」「嘘と盗み」…
それだけでしかないでしょう。
故にこのような危機的な場面で、その「動物性」の闇が噴出すことも自然です。
しかし、だからこそ、ここで「人の善性を信じたい」
そして、「人の善性を引き出したい」と思うのです。
そして、この、何十年か何百年か振りの、日本国の大きな「禊・祓い」を、
皆で痛み分けし、分担して、良きものとして行きたいのです。