絶望。
最後は、これだ。
過去を引きずり、未来を当てにしていたら、
どうして、今、ここに落ち着くことが出来るだろうか。
今、ここに落ち着いていないで、どうして修行になるだろうか。
過去に自分が得た心境やら成した業績など何の役にも立たない。
そんなものは人の記憶の中で印象として残っているに過ぎない。
しかし、それにすがろうとしてしまう。
そこに自分の存在価値を認めようとする。
過去で自分を守ろうとする。
泡をかき寄せて、自分の周りに積み上げることで、
城壁を築こうとしているかのようだ。
しかし、今、単でなければ、単ではないのだ。
過去に単であったことは、もう存在しない。
未来に悟ることを期待することは、人を簡単に迷わせる。
何かちょっとした事で、パッと悟るのではないか、と思ってしまう。
徹した時に見性する、と聞けば、
何かそんな事件が起きるのではないかと思ってしまう。
未来に期待する思いが、そっと忍び込む。
未来の時点に特別な時を設定してしまう。
未来の悟りと、悟っていない今が峻別される。
今は、これから悟る今となり、悟っていない今となる。
悟っていない今に落ち着ける訳が無い。
今が、抜ける。
自己の内を見詰めてみれば、
そこには確かなものなど何も無く、
愚かで、小さな私が、恐怖におののいて、
過去にすがり、未来に期待しようとしているに過ぎない。
私は、それだけのものだ。
そんな私に悟りは、無い。
私に悟りはあり得ないのだ、と絶望した時、
悟りからの解放があり得る。
悟っていなくてもいいんだ。
もう悟らなくてもいいんだ。
過去にすがることもなく、未来に期待する何ものもない。
全てを失った者には、今だけが残る。
果てし無く、今だけが在る。
ブログ 『日々、刻々、流れるもの』
『ゆきゆきて、神軍』
ゆきゆきて、神軍 – Wikipedia
ゆきゆきて神軍 YukiyukiteShingun (Tokyo Babylon) – YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=4tFc0fiLzJg
『日本名僧奇僧列伝』
『日本名僧奇僧列伝』 小嵐 九八郎
この本、伝記と云うよりも小説と云うべきで、作者の創作(想像)的要素が強い作品で、誰にでも薦められる感じではないです。が、ここのところ、自身の進退で迷っている私には、良い本でした。
変な言い方ですが、励まされました。「よし! 自分も、これくらいで悩んでいないで、もっと勇気を持って頑張ろう」と云う気にさせられました。
『はじめてのフェルデンクライス』
『はじめてのフェルデンクライス』 (地球丸からだブックス) かさみ康子
フェルデンクライス・メソッド、初めての一冊としてオススメできる本でした。
映像(DVD)や、音声(CDなど)を使わず、紙(文章)媒体だけでATMのレッスンを説明するのは、結構難しいと思うのですが、この本は、それを、写真を多用することでこなしており、分かりやすいです。
また、理論的な説明も、簡明な言葉で手短に進み、くど過ぎず、好印象でした。
外見は、女性向けな、カワイイ装丁・編集です。
面白そうな記事、幾つか
『利己的な遺伝子』の著者、ドーキンスが語るによる「科学と宗教」(日本語字幕付) : カラパイア
http://karapaia.livedoor.biz/archives/52013050.html
マイケル・シャーマー 「迷信を生む2つの仕組み」 ‐ ニコニコ動画:GINZA
http://www.nicovideo.jp/watch/sm13218302?via=thumb_watch
ついに強化人間が?脳と脊髄の神経のつながりを強化させることに成功(米日研究) : カラパイア
http://karapaia.livedoor.biz/archives/52145261.html
脳に電極を埋め込み人工的テレパシーを実現?遠く離れたネズミの脳の情報を共有させることに成功(米研究) : カラパイア
http://karapaia.livedoor.biz/archives/52120154.html
『自分を磨く方法』
原題『The Golden rules of Growth』
たまたま古書店で手に取ってみた本で、それほどの期待もなく読み始めたのですが、意外と良かったです。
自己啓発・自己実現系の本として、目新しい内容は、ほぼ有りませんが、比喩の使い方が上手なのと、文章がこなれていること、訳が上手なこと、見開きの2ページが一つの話になっていて読みやすいことなどが相まって、何だか良い本だと感じさせますね。(ただ、特別な内容を期待されるとガッカリされると思います。)
Amazon中古なら、1円+送料250円=251円で手に入れられるので、オススメできます。
私の印象に残っているのは、「20 他人のうわさ話をしない」でした。
『自分を磨く方法』 アレクサンダー・ロックハート