ブログ 『日々、刻々、流れるもの』

被災地の貴方へ 5

今感じるのは、
こういうときであるからこそ、人の善性を信じたい。
そして、人の善性を引き出したい。(引き出すシステムを作りたい)
と云うことです。
(私の頭のなかでは、研修所の運営のことと、今回の震災のことがオーバーラップしています)
内観研修を経験された方ならば誰でも、
「人の真心はきれいなものである」「清浄な仏心」などと云う能天気な話は
信じてはないでしょう。
自分の心を誤魔化しなしに、正直に覗き込むならば、そこにあるのは
「邪悪さ」「けだもの性」「欲望」「悪意」「ずるさ」「嘘と盗み」…
それだけでしかないでしょう。
故にこのような危機的な場面で、その「動物性」の闇が噴出すことも自然です。
しかし、だからこそ、ここで「人の善性を信じたい」
そして、「人の善性を引き出したい」と思うのです。
そして、この、何十年か何百年か振りの、日本国の大きな「禊・祓い」を、
皆で痛み分けし、分担して、良きものとして行きたいのです。

被災地の貴方へ 4

いまは、こうして安定してのんきに生きている私にも、「死んだ方がまし、死ぬより辛い」と云うような、大変な時期はありました。
「明日の朝、正気を保って日の出を拝めるだろうか(夜が明けるだろうか)」と思いながら、夜を過ごす何ヶ月かがありました。
そのころは、高いところ(ビル)などに登るのが怖かったです。
気を抜くと、飛び降りてしまうかもしれない自分が恐ろしいからです。
また、自動車を運転するのが怖かったです。
このまま電信柱か海の中に飛び込んでしまえば一番楽だ、と云う衝動を抑えるのが大変だったからです。
しかし、その苦難は乗り切りました。
渦中に居るときは、未来は見えません。
しかし、人間の脳(こころ)は、脆い面もあるけども、その芯は相当に強いものです。
簡単には壊れません。
なので、なんとかこの時期を乗り切ってください。
私には、自分の個人的体験を書くのはカッコ悪いと云う価値観があり、これまで書くことはなかったですが、今回、皆さんの何らかの励みにもなるかと思い、書いていきます。
それを読んでください。
私自身の過去の関わり、研修に来られる方、
みんな表面的には普通のフリをして笑っていますが、それぞれが「傷負い人」です。
それを抱えて生きています。

被災地の貴方へ 3

気づき系の資料を、ご希望の方へプレゼントします。
私は、研修者の方へのお土産にするための本のストックを、
Amazonの中古などで安く出たときにかって確保しているのですが、
もし被災者の方で、ご希望があれば、お送ります。
リストを挙げます。(6/30 リスト更新)
『恐怖なしに生きる』クリシュナムルティ
『道ありき』
『泥流地帯』正・続
『この土の器をも』 以上、三浦綾子
『無手の法悦』 大石順教
『天遊 97年11月号~01年7月号 合冊』多布施内観研修所
『悩みの解決法 内観のすすめ 石井光』 内観パンフレット
『真前真後― 私の内観体験』 吉本伊信
『無境界』 ケン・ウィルバー
『瞑想クイックマニュアル』地橋秀雄
『ヴォイス・ヒーリング』 渡邊満喜子
『コンシャス・ラブ』春秋社
『からだとこころのマネジメント』深沢祐二 二冊
『玄魯隨聞記』井上義衍
『伊藤式「胴体力」入門』BABジャパン 二冊
これらの本を先着順で、希望される方にお送りします。
また、ウチのサイトの記事、あるいは他所のサイトの記事でも、
あの記事をテキストファイルで、あるいは印刷した状態で読みたい
と云う方が居られましたら、できる限りお手伝いいたします。
メールで、連絡、リクエストください。
reiki@artofawareness.jp

被災地の貴方へ 2

被災者の方の心的復興のため、今後数年間、
10日間の研修コースを無料で提供いたします。
もし、現状が落ちついて、(いまは、そこで堪えるべきときです。死ぬ気になって頑張ってください)
その後、全てを失って、何も将来のビジョンが浮かばない、頭の中が空っぽな状態ならば、内観をお薦めします。
過去を本当に振り返り・いとおしみ(その重み、価値が分かり)
そのうえで、過去と別れを告げる、「喪」の作業を
内観は、深く助けてくれるのではないかと思います。
また、身体の問題が深刻であれば、ボディワークコースが良いです。
心から緩めます。
過去未来を捨てて、この未知なる「いま」に死に切りたいなら、
瞑想コースが必要でしょう。
それらが、全てを変え、再生 更新してくれます。
もし、本当に望まれて、屋久島まで来られる気持ち(覚悟)があるのなら、
研修を一つプレゼントいたします。
交通費は、(安くはないですが)何とか自分で工面して来てください。
現状が一区切りついたなら、おいでください。
お待ちしております。

被災地の貴方へ 1

この2日間、研修が空けて、自分の時間を持って持って考えてみるに、
自分が如何に、共感能力の低い、冷たい人間であったかを感じさせられます。
言い訳をさせていただければ、私の方は、目の前に問題を抱えて研修に取り組んでおられる個人がおり、それを自分の前の現実として、それに全力を注ぐしかなく、いま、ここの現実ではない、被災地の状況に感情移入している余裕がなかった、とは言えます。しかし、それも虚しい言い訳に過ぎないように思われます。
被災地に生きておられる貴方たちは、離れたところから、対岸の火事として今回の震災を見ている私たちに、怒りを感じる瞬間もあるでしょう。そして、絶望もあるでしょう。
私は、(研修者の方から、あるいはまわりの友人から)こんな質問を何度も受けています。
「自分は、震災の悲惨な映像をテレビ見ても、その大変さをメディアによって知っても、実は、それほどの現実味、共感、共悲を感じていない。そんな人には言えない自分に罪悪感を持っている。そのことをどう思いますか?」
それに対して、私はこう答えます。
「人類の進化の過程のなかで、その殆どの時間は、この「生身(五感)」で感られる現実だけが全てであり、それにもに全面的に対応することができるように脳は調整されている。
故に、どんなリアルな夢も、それを現実と混同して慌てることはない。もしそうなったら精神病と呼ばれます。
しかし、ここ何十年か、人間は、テレビと云うものを手に入れて、自分の現実の空中に、30cm×20cm、あるいは、50cm×70cmの、異世界(外の現実)の窓が開き、そこから他者の現実が流れて込んでくると云う、進化生物学的には特殊な事態を経験している。
生き物としての脳にとって、現実のリアリティ間は、まず「身体感覚」によって、またより深くは、「嗅覚(匂い)」によって、させられており、私たちは、「身体感覚」も「匂い」もない、映像と(スピーカーと云う人工的な音の定位である一点から流れてくる)音だけでは、その情報をリアルなものと感じられないようにできています。そうしないと、脳内妄想と、外界に対応している、世界のモデル(現実世界)を見分けることができず、身体的存続に不利だからです。
なので、いま、被災地の情報が、人事のように、テレビの中のフィクションのように、映画のように、テレビゲームのようにしか感じられないことで自分を責めることはありません」と。
まず、そのことを理解していただきたいのです。
私たちが、これまで外国で、どれだけ悲惨な自然災害があろうとも、
人事のように暮らしてきた、それが今度は、自分自身に、あるいは自分の身近に起こってきた。
瞑想系の教えは、まず第一に、「この自分が生きている5感で感じられる現実になりきり」、それを完全に生きること主眼が置かれています。
それは、これまで(この20~30年前までは)、それだけが人間の生きている現実の全てであったからです。
しかし、いま、それだけではなく、他の(他者の生きている)現実を自分の現実とする、あたらしい技(共感能力)を持つべき時期にあるのだと思います。
離れた場所に居る私たちにとって、いま、その渦中に居られる貴方たちと、同じ強度を持って震災の痛み・絶望を感じ続けることは、困難なことです。
私たちも、貴方たちの何十分の一か、何百分の一かは痛みを味わっています。
それを、ときには馬鹿話でも聞いて解放したいとは感じています。
そのお気軽な「解放」の場面を見て、腹立てることのないように、
「自分も、今回の震災に遭うまでは、人事であったな~ 同じことをしていたな~」と自身を内観する材料にしていただきたいと思います。
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4月も研修の問い合わせは幾つか入っていたのですが、いまのところ、28日まで空いております。
この久々の空白は何なのだろう、と考えましたが、
これを被災者の方への内的支援に使おうと思いました。
今日から、力のかぎり、具体的なアドバイスを書かせていただきます。
被災地の電波状況等、分かっていないのですが、もし、
メールで受信できた方が閲覧が楽であれば、記事を全てメールで送ります。
ご希望の方は、reiki@artofawareness.jpまで、連絡ください。
これまでの過去の記事は、余裕ぶって、偉そぶってて恥ずかしいかぎりですが、自分の過去の事実を忘れないため残します。
あまり推敲できていない荒い文章のままアップしていくことになると思いますが、お許しください。

反省しております

今日一月振りの休息で、気持を寛がせて考えてみるに、
私は、これまで、(重篤な)震災者の方が、このブログを見ているかもしれないと云うことを想定しておらず、これまでの記事は、(東京近郊など)周りの人々が、適切な判断・対応ができるよう、バランスを取るための記事に終始していた、と云うことに思い至りました。
不快に、あるいは悲しく感じて居られた方がいたならば、
謝りたいと思います。
では、まさにその現場に居る被災者の方に何を言えるか。
何の価値ある言葉を吐けるか。
これから書いていこうと思います。