環境問題読本

先日、図書館で借りて、『シリーズ・地球と人間の環境を考える』の『環境ホルモン―人心を「撹乱」した物質』『水と健康―狼少年にご用心』『ダイオキシン―神話の終焉』の3冊を読んだのですが、それぞれ知らなかった話も多く含まれ、面白かったです。

シリーズの残りの冊子にも、そのうち眼を通してみたいものだと感じさせられました。

「何が本当のところか」の判断は、色々な立場の方の意見を聞いてみないと(聞いてみたとしても)難しいものなのでしょうが、しかし「本当のところには、なかなか、そう簡単には辿りつけないものだ」との一歩引いた視点を持てるだけでも、これらの本に触れる価値はあるのだと思います。

「水と健康」|女子リベ 安原宏美–編集者のブログ

『ダイオキシン―神話の終焉』に対しては、再批判本、『ダイオキシンは怖くないという嘘』 もあるようです。

読み比べてみることで、少しでも本当のところに近づけるのかもしれません。

『環境危機をあおってはいけない』

気づきの言葉

愛する。
それは、お互いを見つめ合うことではなく、
共に同じ方向を見つめることである。

子供を不幸にする一番確実な方法。
それは、いつでも、何でも、思うように手に入れられるようにしてやることである。

見えないところで、私のことを良く言っている人は、私の友人である。

自分の心を隠せない人は、何事においても成功しない。

意識の哲学

『意識 (〈1冊でわかる〉シリーズ)』 スーザン・ブラックモア,
意識の哲学・科学~瞑想(禅・ヴィパッサナー)へと続く話。
短くまとめられた本ですが、含まれる議論は多いです。
【出版社の紹介】
現代科学と哲学に残された最大の謎「意識」.リベットの実験を初めとするさまざまな科学的知見によって,意識に関する従来の考え方は近年大きな変更を迫られている.「意識」とは,われわれが必然的に抱いてしまう錯覚なのか? 脳科学・認知科学の最新成果を踏まえて「意識」や「自我」に関する基礎的・哲学的問題を平易に解説する.

ガンガジの言葉

このインターネットの時代、世界中のあちらこちらに存在する精神的な指導者・覚者と呼ばれる人たちの存在を知り、その本を読み、講話の映像を見たりすることは、自宅に居ながらできる容易なこととなりました。
本当に飽きるほど数多くの指導者・覚者がおり、基本的に似通ったような話を、皆、しています。
しかし、その教えの内容に知的に納得でき、「なるほどな」と思えるのと、その指導者の教えに惹かれ、その指導者自体を「好き」になるのとは別なこと。
「好き」になるかどうかは、画家の絵を見て、それに感銘受けるか受けないかに似て(良い絵だとは思うけど、本当の意味では好きだとは思わない場合もあり)、「知的」なものというより、「感覚的、審美的」な好みであるように思えます。
それは、「正しい」「正しくない」「良い」「悪い」の世界ではなく、「好き」「嫌い」「美しい」「美しくない」の感性的な世界の話であろうと。
ある画家の絵が好きで、いつも画集を眺めてうっとりしている人が、「この絵・画家は正しい」「あの絵・画家は正しくない」と言い出したら変なことになる。
精神世界・瞑想系の教えに於いても、結局、最終的な拠り所は、自分にとって、この教えは「美しい」かどうか、「かっこいい」かどうかという、「審美的」な基準でしかない。
それぞれの人によって、どの絵、誰の言葉・説き方が心に響くかは違って、それは多分、本人自身、なぜか分からず、変えようも無く、あえて言うならば、縁(えにし)としか言いようがないものだろうが、不思議なことである。
できることは、自分の感性・審美眼を信じて、それに従って歩んで行くことのみなのでしょう。


私自身の話をすれば、まず、なによりもクリシュナムルティに惹かれ、20年前始めて読んで以来、これ以上、自分の心に響いた人・言葉は存在しません。
出会う時期とか、そのときの自分の状態などすべてが関わるのでしょうが、「なぜだったのか?」、振り返ってみて不思議な気がします。
最近では、今回紹介しているガンガジ、そして、ラメッシ・バルセカールの説き方が、とても心に響きます。
私にとって、このお二人の教えは、それぞれの仕方で美しい。
もしかしたら、私と同じ趣味の人(K、ガンガジ、ラメッシの教えに美を感じる人)は、うちの研修はオススメできるかも知れないです。
これは、本当にそうなのかは分かりませんが、感性的な面、美的な面で、共通する部分が多い人間同士の方が相性は良いのではないかな、と思うのです。
ガンガジの話の進め方は、(私の感性では)シンプルで無駄が無く、でも潤いがあって、しっとりしていて、凄いなって感じます。
また、ラメッシュの話の進め方にも、シンプルで、優雅で、かつ独創性が際立っていて、なんともスゴ美しいものだな、と感じさせられます。
皆さまにとっては、如何でしょうか?

『ポケットの中のダイヤモンド―あなたはすべてをもっている』
ガンガジとの対話
[mixi] ガンガジ
ガンガジの言葉

セドナメソッド – リリース・テクニック

自分にとって不快な、好ましくない感覚・感情・状況に「気づくこと」

その「気づき」が、即「受容し、受け入れること」であり、また「手放し、放ち、流し、捨てること」である。

「全面的な受け入れ wellcome」を伴った「気づき」でもって、その対象を、見つめ、合流し、経験していくこと。

また、その根底にある、更に深い「感情、欲求」も、同じく辿り、「気づき=受け入れ=放す」こと。

「全面的な受け入れ・受容・受苦・体験」が、即、そのまま「手放すこと」であり、「流すこと、流れていくこと」である。

瞬間瞬間の「気づき」の一瞥、一触れの中に、これらのすべてが含まれる。

凡人には凡人なりの実践と進歩、展開があり、ささやかな理解と開放、喜びがある。
それは恥じることではなく、静かに味わうべきものである。
どれほど遅々とした歩みであろうと、やっただけの変化はあり、心は楽になり、苦しみは減る。

……

『人生を変える一番シンプルな方法―世界のリーダーたちが実践するセドナメソッド』

[mixi] セドナ・メソッド

読まずに死ぬのは惜しい漫画 『子連れ狼』

出だしの一巻あたりは、まだ絵もキャラクター設定も定まっておらず、ストーリーの深みも感じられません。
(時代劇版、子連れのゴルゴ13といった感じです)

それが、ある程度進んでいくと、画・話ともに深みを増し、別物になってきます。
6巻~19巻あたりまでが、最も上質な部分かも知れません。
人間存在の切なさ、業、感情表現の深さなど、「日本漫画の至宝」の一つと言ってよい素晴らしい内容だと思います。
読んでて、かなり感心させられました。