被災地の貴方へ 9

「もう駄目だ」と心が折れそうな夜に。

反応系アファーメーション
上村秀雄 『歩むもの』抜粋

抜けないトンネルはないし、
明けない夜もない、
いまがどれほど真っ暗だろうが、
それは紛れもない事実です。
闇の深さ、地獄の悶絶を味わった人にしか分からない
当たり前の日常の祝福もあります。
死に裏打ちされることによって、生はその輝きを増し、
疑獄の苦しみを経過することによってしか到達できない
人間性の開花(浄化)もあります。
どうか、行き切ってください。
すこし落ち着いたなら、以下の本も良いでしょう。
(今はまだ、きつ過ぎるかも知れないです)
『泥流地帯』
『続・泥流地帯』大正15年(1926年)5月24日、十勝岳大噴火。
突然の火山爆発で、家も学校も恋も夢も泥流が一気に押し流してゆく。
真面目に生きても無意味なのか。人生の試練に意味はあるのか。
『無手の法悦』
“大阪堀江の六人斬り”に遭遇、両腕を失いながらも、結婚、出産、離婚などを経験し、口に絵筆をとりつつ障害者自立のための活動に献身した順教尼の自伝。
痛みの再体験と、再起のために。

被災地の貴方へ 7

動かないものであったはずの大地がこれだけ振動し、
外なるものの脆さ、儚さを私たちは思い知らされました。
では、自分のうちの決して失われることのない宝(財産)は何処にあるか。
何が最後の拠り所なのか。
それは、気づきのなかにしかありません。
なぜなら、気づきは、生き物のしての人間に備え付けられた、
ギリギリ状態、限界の危機的状況を生きのびるための最後の起動プログラムであるからです。
「緊急時脱出生存」のための「ハタラキ」であるからです。
それが十全に働けば、生物としての貴方の心と身体は、生き延びれます。
瞑想は、緊急時に役に立たないものではありません。
どうしようもない緊急時に、最後に働いてくれるのが「気づき」です。
それが生死を分けます。

目の前の現象に、適切に、完全に対応すること、
頭で考えるのではなく、心身統合された全体として、適切に反応し、一つずつこなしていく事。
自分の中の、奥の、マグマのような感情は、気づきによって、まず「撫で、さすってやること」
今は、全面的に、それに付き合っている余裕がないのなら、
しばらくは、自分の胸の中に押し込み、沈め、待ってもらうこと。
事態が一区切りついて落ち着いてから、ゆっくりと眼を向けてあげるからね、と
今は、許してもらうこと。
そして、自分の限界まで、今できる(やるべきこと)をこなすこと。

大いなるものに抱かれ この道を歩く

被災地の貴方へ 6

私が、かって、どうしようもないギリギリの状態を生きていたとき、
一番の救い(ガス抜き・気晴らし)は、時々どこかで一人になって、
たとえば、誰も居ない夜の公園、空き地、海岸などに行って、
あるいは、一人で車に乗ったり、自転車に乗ったりするときに、
携帯のヘッドフォンで自分の好きな音楽を聴いて、大声で歌う、
あるいは、その音楽で、メチャクチャに叫びながら踊って、
溜まっている感情を解放することでした。
家族などのまわりの人の前では、いつも余裕な顔をして、わらって「大丈夫だから、きっとうまく行くから」と言いながらも、泣きたい、叫びたい気持ちは、自分も同じです。
その苦しさを、一人になって、踊り狂い叫ぶことでガス抜きして、堪えていました。
そのようなメンタルケアは必要なことだと思います。
今回、もし自分の音楽コレクションなどを失って、聴こうにも、それ自体がない方に
ご希望があれば、私の持っている「とっておき」のをお送りしたします。
内観的に云えば、音楽の違法コピーは「嘘と盗み」になり、してはいけないことですが、
今回の事態に際して、それぞれの音楽家の方たちも、自分の音楽が被災者を支える役に立つならば、お許し頂けると思いますので、決行します。
もし、落ち着いたら感謝を込めて、それらのミュージシャンのCDなどを買ってあげてください。
MP3で携帯に送るのがいいのか、CDがいいのか、MDがいいのか、リクエスト時にお伝えください。
また、元々の音楽の志向性もお伝えください。
昼間の興奮を鎮めて沈静化するための、chill out系のものと、
「よしっ!これからやるぞー」と云うときのやる気煽る系のものと、
あと、感情的に限界で爆発しそうになったときの、感情誘発系のものとに分けることができます。
ご希望の方は、メールにて。
reiki@artofawareness.jp
—–
OSHOのダイナミック瞑想とか、クンダリーニ瞑想とかも大いに役立つだろうと思います。
サニヤシンの方が今回特別に無料配布される決定をされることを期待します。

被災地の貴方へ 5

今感じるのは、
こういうときであるからこそ、人の善性を信じたい。
そして、人の善性を引き出したい。(引き出すシステムを作りたい)
と云うことです。
(私の頭のなかでは、研修所の運営のことと、今回の震災のことがオーバーラップしています)
内観研修を経験された方ならば誰でも、
「人の真心はきれいなものである」「清浄な仏心」などと云う能天気な話は
信じてはないでしょう。
自分の心を誤魔化しなしに、正直に覗き込むならば、そこにあるのは
「邪悪さ」「けだもの性」「欲望」「悪意」「ずるさ」「嘘と盗み」…
それだけでしかないでしょう。
故にこのような危機的な場面で、その「動物性」の闇が噴出すことも自然です。
しかし、だからこそ、ここで「人の善性を信じたい」
そして、「人の善性を引き出したい」と思うのです。
そして、この、何十年か何百年か振りの、日本国の大きな「禊・祓い」を、
皆で痛み分けし、分担して、良きものとして行きたいのです。

被災地の貴方へ 4

いまは、こうして安定してのんきに生きている私にも、「死んだ方がまし、死ぬより辛い」と云うような、大変な時期はありました。
「明日の朝、正気を保って日の出を拝めるだろうか(夜が明けるだろうか)」と思いながら、夜を過ごす何ヶ月かがありました。
そのころは、高いところ(ビル)などに登るのが怖かったです。
気を抜くと、飛び降りてしまうかもしれない自分が恐ろしいからです。
また、自動車を運転するのが怖かったです。
このまま電信柱か海の中に飛び込んでしまえば一番楽だ、と云う衝動を抑えるのが大変だったからです。
しかし、その苦難は乗り切りました。
渦中に居るときは、未来は見えません。
しかし、人間の脳(こころ)は、脆い面もあるけども、その芯は相当に強いものです。
簡単には壊れません。
なので、なんとかこの時期を乗り切ってください。
私には、自分の個人的体験を書くのはカッコ悪いと云う価値観があり、これまで書くことはなかったですが、今回、皆さんの何らかの励みにもなるかと思い、書いていきます。
それを読んでください。
私自身の過去の関わり、研修に来られる方、
みんな表面的には普通のフリをして笑っていますが、それぞれが「傷負い人」です。
それを抱えて生きています。

被災地の貴方へ 3

気づき系の資料を、ご希望の方へプレゼントします。
私は、研修者の方へのお土産にするための本のストックを、
Amazonの中古などで安く出たときにかって確保しているのですが、
もし被災者の方で、ご希望があれば、お送ります。
リストを挙げます。(6/30 リスト更新)
『恐怖なしに生きる』クリシュナムルティ
『道ありき』
『泥流地帯』正・続
『この土の器をも』 以上、三浦綾子
『無手の法悦』 大石順教
『天遊 97年11月号~01年7月号 合冊』多布施内観研修所
『悩みの解決法 内観のすすめ 石井光』 内観パンフレット
『真前真後― 私の内観体験』 吉本伊信
『無境界』 ケン・ウィルバー
『瞑想クイックマニュアル』地橋秀雄
『ヴォイス・ヒーリング』 渡邊満喜子
『コンシャス・ラブ』春秋社
『からだとこころのマネジメント』深沢祐二 二冊
『玄魯隨聞記』井上義衍
『伊藤式「胴体力」入門』BABジャパン 二冊
これらの本を先着順で、希望される方にお送りします。
また、ウチのサイトの記事、あるいは他所のサイトの記事でも、
あの記事をテキストファイルで、あるいは印刷した状態で読みたい
と云う方が居られましたら、できる限りお手伝いいたします。
メールで、連絡、リクエストください。
reiki@artofawareness.jp